淑琴(シュウチン)の押す車椅子が、ぼくとSaeの前を静かに通り過ぎていく。その先には馬上杯の飾られているテーブルがある。しかし、側には寄らず1メートルくらい前でとまった。マダムの祖母が自らの手で押さえたのだ。ぼくの方から、祖母の顔を窺い知ること…
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